コーヒーに含まれるカフェインは、もっともコーヒーを特徴づける成分である。このカフェインを多く含むコーヒもは健康に良くないといわれ続けてきた。
しかし、本当に体に有害なのは「コーヒー」ではなく、「飲み過ぎ」のほうだ。それは、アルコールやタバコに含まれるニコチンなどと同じこと。確かに、カフェインは刺激物なので、空腹時にいきなり摂取したり、大量に摂取すれば胃にも負担もかかる。だが、適量を上手に摂れば、返って健康に役立つものだ。実際にコーヒーは当初、万能薬としてヨーロッパに普及した歴史をもつほど。常識的な範囲でコーヒーを飲む限り、むしろさまざまな効用がある。コーヒーに含まれるカフェインには、中枢神経を穏やかに刺激して、体を活発にする作用がある。夜の眠気覚ましや、朝の目覚ましにと、コーヒーが眠気防止に用いられるのはこのため。しかもこの快い刺激は時間がたつにつれて効果を失い、後に悪影響を残すことはない。
もちろん、体質には個人差があり、少量のカフェインで眠れなくなる人もいる。自分にとつての適量を知るのは必要だ。また、カフェインには血管の拡張収縮を促して、血液の流れをスムーズにし、筋肉の動きを良くしたり、心臓の働きを強化する作用があることも知られている。これは、頭痛を改善するのに役立ってくれる。肝臓に働きかけて利尿作用お促し、体内での代謝を活発にしたり、肝臓の働きを活発にしたりもする。二日酔いを和らげたい時など、一杯のコーヒーを飲むと肝臓でのアルコール分解がよりスムーズになるのだ。また、カフェインの作用で血行が良くなると体が温まり、血圧が上昇する。このことから、モーニングコーヒーは低血圧の人に向く飲み物といわれている。一方で、高血圧の人にとっても、毛細血管を末端まで開かせることで血圧を低下させる働きを示す。まったく正反対の作用だが、高血圧に関してはあまり神経質にならずともよいようだ。
|